「自由に作ってもらってかまわない」 2020年3月現在、多くの日本人を悩ませているのがマスク不足問題だ。中国における新型コロナウイルスの発生が広く知られるようになった1月20日以降、マスクは急速に品薄になり、2月にはほぼ買えなくなった。 現在、日本でマスクを入手するにはネット商店で高額な転売品を買うか、まれにドラッグストアに入荷されるお一人様数点限定のマスクを長蛇の列に並んで買うか、地方などで運良くマスク自販機がある病院を見つけるか、くらいしか方法がない。 多くの人は、本来は使い捨てのマスクを消毒や洗濯してだましだまし使っているだろう。医療リテラシーやコネ・財力などを持たない弱者ほど、マスク問題は深刻だ。 「安価で安全なマスクが必要だ。私が発明した自家製マスクの製法はネット上にもアップしてある。必要な人が使ってほしい」 香港で取材にそう答えたのは、かつて香港中文大学の講師や、予備校の人気化
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