クモの糸が紡ぐ、繊維の新時代(1) 2010年7月 1日 環境サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィード環境サイエンス・テクノロジー 1/4 (これまでの 山路達也の「エコ技術者に訊く」はこちら) 頼りなげに見えるクモの糸だが、その強度、しなやかさにはどんな合成繊維も及ばない。このクモの糸を合成して量産化しようとさまざまな研究機関や企業がチャレンジしてきたが、いまだ成功したところはない。だが、慶應義塾大学発のベンチャー、スパイバー社は独自の生産手法を開発し、量産化への道筋を付けつつある。新手法を開発した同社社長、関山和秀氏に、クモの糸の可能性をお聞きした。 スパイバー社が開発した、人工「クモの糸」。 鉄以上に強靱なクモの糸は量産化が困難だった ──クモの糸を人工合成しようとしているそうですね。どうして、クモの糸を作ろうと思われたのでしょう? 大学4年生の頃、(慶