厳しい経営が続く石油元売り大手の「コスモ石油」は、三重県四日市市にある製油所の設備を縮小し、精製能力を半分程度に抑える方針を固め、経営の効率化を進めることになりました。 さらにことし3月期の決算は原油価格の下落で備蓄している石油の評価損が膨らんだことで、最終損益が770億円余りの赤字に転落しました。 関係者によりますと、コスモ石油は、経営の効率化を進めるために国内に3つある製油所のうち、最も古い四日市市の製油所の設備を縮小する方針を固めました。 具体的には原油を処理してガソリンなどに精製する2つの装置のうち、1つを停止することで、精製能力を半分程度に抑え、設備稼働にかかるコストの削減を図ります。 一方、グループ傘下のスタンドへのガソリン供給を滞らずに行うためにコスモ石油は隣接する昭和シェル石油の四日市市の製油所から石油製品の融通を受ける方向で調整を進めています。 コスモ石油としては今後は資