清水建設が開発した自律型パネル貼りロボット「ROBO-BUDDY」。片腕(写真奥)でパネルを支え、もう一方の腕でパネルを留めていく=東京都江東区 ゼネコン各社が自律型ロボットや人工知能(AI)の活用による省人化の技術開発を加速させている。高齢化による離職など建設技能労働者の人手不足が深刻化する中、先進技術の導入で作業の効率化を進め、人への負担を軽減しながら生産性を維持する狙いだ。 清水建設の技術研究所(東京都江東区)のロボット実験棟では、2本のアームを持つ自律型ロボット「ROBO-BUDDY」(ロボ-バディ)の開発が進められている。 鉄骨造の建物内部を模した区画に設置されたロボットは、仕事開始の指令を出すと、アームの1本が脇に置かれたパネルを天井へと水平に持ち上げ、もう1本のアームが天井部分の金属の骨組みを狙ってビスを打ち込む。「従来は職人1人が頭でボードを支えながらビスを打つ。何枚もやる