大阪・梅田で地下街の風景が一変しようとしている。 今秋にも始まる阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)の建て替え工事に伴い、大阪市が管理する地下道が拡幅されるため、全国各地の土産物を売る通称「アリバイ通り」の各店が3月末までに閉店し、老舗の串カツ店「松葉」も市から9月末までの退去を求められている。 阪神百貨店が入る「大阪神ビル」(地上11階、地下5階)と、南側の「新阪急ビル」(地上12階、地下5階)を、地上38階、地下4階の190メートルの高層ビルに建て替える計画だ。あわせて、地下の大阪駅前地下道(約220メートル)を拡幅するため、松葉やアリバイ通りのほか、居酒屋、売店、チケットショップなど約20店が立ち退き対象になった。 1939年にできたという地下道には戦後、空襲で焼け出された人たちが集まり、闇市ができた。市は業者らに占用許可を与え、営業を認めた。 市は80年、通路幅を2~3倍の15メートル