私はマンガが好きである。いや、大好きである。 大学院生の頃、漫画史研究会というマンガ研究者のサークルに参加して、マンガを構造論的に見ていく面白さに触れてからは、「自分がなぜこのマンガが好きなのか? このマンガの何に心を打たれるのか?」といった視点で、マンガを読むようになった。 本稿は、大まかに時代を切り取り、仏教に関するマンガ(以下「仏教マンガ」と記す)に関しての流れを整理しながら、その傾向を分析することを目的としている。 彼岸寺と仏教マンガの意外な関係 あるとき、こういったマンガの読み方の話を、彼岸寺の運営メンバーたちとしていたら、「今、水沢めぐみの『寺ガール』という作品が『Cookie』に連載中で、彼岸寺のメンバーも協力している作品なので、1本記事を書きませんか」との話をもらった。そういえば、以前も小玉ユキ『光の海』というお坊さんが主人公のファンタジー作品を読んだ後、作者のあとがきを見
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