カナダに本部を置く民間軍事研究機関、漢和情報センターは26日、北朝鮮が軍事パレードで公開した新型弾道ミサイルの発射台車両について、中国企業が昨年5月、8台を北朝鮮側に輸出したもので米国製のディーゼルエンジン、ドイツ製の変速機が使われているとの調査結果を発表した。 車両を製造したのは人民解放軍系の企業「湖北三江航天万山特種車両有限公司」。中国軍のミサイル発射台など軍事用の特殊車両を製造しているメーカーで、2008年から北朝鮮側と交渉、北朝鮮の注文に応じて特別に車体を設計したという。 同センターは「このような特殊車両は明らかに民用ではなく、中国側は軍事目的と分かっていたはずだ」と指摘した。 ただ、北朝鮮の長距離弾道ミサイルの技術は未完成で「実戦の能力はない」としている。(共同)