京都府向日市鶏冠井町の筧勇夫さん=当時(75)=が青酸化合物で殺害されたとされる事件で、京都府警捜査本部(向日町署)に殺人容疑で逮捕された妻の千佐子容疑者(67)が、戸籍簿上、再婚した経歴を消した上で、筧さんと結婚していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。これまでに死別した夫や交際した男性の名前を女性名に変えて携帯電話に登録していたことも判明。捜査本部は、千佐子容疑者が過去の結婚や交際を隠すために工作していた可能性が高いとみて調べている。 捜査関係者らによると、千佐子容疑者は筧さんとの結婚前に3人の男性と結婚し、いずれも死別していた。通常、妻が夫と死別や離婚をした場合は、妻の戸籍簿には夫の名前に「×」の印が付けられ、死別や離婚の理由が記載される。一方、昨年11月に筧さんと入籍した際、千佐子容疑者の戸籍簿では過去に2回再婚した男性の名前は記載されておらず、最初に結婚した大阪府の男