大手SIer(システムインテグレーター)がシステム構築を一括で請け負い、2次請け、3次請け、4次請けと下ろす――こうしたピラミッド型のシステム構築モデルから脱却する新たなSIモデルへの挑戦が相次いでいる(ITpro関連記事:見えてきた新SIモデル)。いずれも、小規模システムだけでなく、基幹系の大規模システムへの適用を想定しているのが特徴だ。 大手ベンダーも小規模ベンダーも水平に連なる ピースミール・テクノロジーの林浩一社長は「従来のピラミッド型に代わるSIモデルとして『チェーン型モデル』を提案、普及させたい」と意気込む。2015年夏に開設する札幌市の開発拠点を軸に、北海道と首都圏を中心にチェーン型モデルに基づくSIサービスを提供する考えだ。 林氏の提唱するチェーン型とは、発注者主導のシステム開発の枠組みとして産業技術総合研究所が作成した「AIST包括フレームワーク」をベースに、複数のITベ