臨時休校の要請について説明する鈴木直道知事=札幌市中央区で2020年2月26日午後2時52分、真貝恒平撮影 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北海道は小中学校全ての休校を市町村に要請した。一斉休校は異例の措置。全国では、感染者が出た学校に限り休校を求める対応も目立つ。関係者からは感染拡大の防止策として理解を示しながら、戸惑う声も聞かれた。 札幌市教委は28日から、全302校を休校とする。市教委が公表したのは26日午後7時半と他市町村教委と比較して半日近く遅く、市内の小中学校はホームページに「夕方時点で市教委から正式な連絡がない」と掲載するなど混乱が生じた。秋元克広市長は「働く世帯への対応が必要」と話した。旭川市の全校休校は2018年9月の北海道胆振東部地震以来。担当者は「ブラックアウトの時でも2日間だった」と述べた。 函館市に住む女性パート従業員(33)は共働き家庭。小学生2人を抱えるが