「IP化の流れは止められない」。多くのユーザーや通信事業者が漠然とそう考えている。情報通信審議会のユニバーサルサービス委員会でも,「NTTがPSTNのIP化について明らかにしなければ議論が進まない」と,検討状況の開示に対し圧力を高めている。 しかし,実際にはPSTNを使って提供される数多くのサービスを,PSTN以外の網に肩代わりさせる準備はできていない。そこで浮かび上がるもう一つのシナリオ──。それが「PSTNの延命」である。 結論は2010年度末でも先送りの公算 今のところ,新規の設備投資をしなくてもPSTNはまだ使えている。とすれば,NTTが「PSTNをできる限り延命することも選択肢として残す」ことをリスクを最小化する手段として考えていても不思議ではない。 これを裏付けるのが,2010年度にNTTが公表する予定のPSTNのマイグレーション・プランについての表現だ。以前の中期戦略では「2
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