真相は水爆の前段階か 2月7日、北朝鮮が発射した事実上の長距離弾道ミサイル「光明星3号」=朝鮮中央通信が2016年2月7日配信【AFP=時事】 北朝鮮は1月6日の4回目の核実験に続き、2月7日には事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験を強行した。回を重ねるごとに核兵器の小型化が進んでいるとみられ、ミサイルの射程距離も伸びている。国際社会の制裁にも耐え、金正恩第1書記は核ミサイル開発に突き進んでいる。その狙いと朝鮮半島情勢の展望について、拓殖大学大学院の武貞秀士特任教授に聞いた。(時事通信外信部長・岸田芳樹、外信部・吉田健一) -今回の核実験の評価は。 水爆実験の前段階の実験という可能性は残る。原爆の100~1000倍の威力といわれる水爆の実験をしたとする北朝鮮の主張は疑問だ。水爆と同じ核融合技術を使った「ブースト型核分裂弾」の実験をした可能性はある。北朝鮮の核分裂や核融合の技術力は、日進月歩