戦争と戦後の困窮を乗り越え、ベトナムは今、経済成長の時代を謳歌している。各種産業が発展し、個人所得が伸び、多くの国民も成長の恩恵を享受しているかのように見える。 だが、この国は「憂鬱」も抱えている。その一例が、ストリートチルドレンと人身売買の問題だ。 ベトナムでは今も、医療や教育、貧困対策など社会福祉制度は十分に整備されているとは言い難い。そんな中、この国にはストリートチルドレンが存在するうえに人身売買事件が後を絶たないのだ。 豊かな時代を迎えたはずのベトナムで、何が起きているのだろうか。ストリートチルドレンと人身売買の動きを追ってみたい。 急速な経済発展の陰に潜むベトナムのストリートチルドレン 「知らないの? ハノイにはストリートチルドレンがたくさんいるよ」 ある日のこと、私の無知にいらだったように、20代後半のベトナム人女性がこう言い放った。彼女と路上のカフェでコーヒーを飲んでいたとき
米情報機関の国家安全保障局(NSA)が世界の5万コンピューターネットワークを傍受している。米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者から入手した文書を元に、オランダの新聞NRC(nrc.nl)がこのように伝えた。今回の暴露情報で注目されているのが、グローバルに展開する傍受ネットワーク地図が明らかになったことだ。 世界中の約5万のコンピュータネットワークに忍び込み、情報を傍受している。NSAの専門のアクセス部隊によって、"Computer Network Exploitation," (CNE)と呼ばれる業務を実施している。下の世界地図の黄色のドットが、世界中に5万カ所以上も置いたCNEの実施場所である。NSAのエリートハッカー・チームが担当しているという。 CNE(黄色のドット)が目立って多いのは、ヨーロッパ、南米、アジアである。インターネット・サービス・プロバイダーや大手テ
先月、首相官邸であった「政労使会議」。終了後、米倉弘昌・経団連会長(住友化学会長)は取り囲んだ記者たちに言った。 「経営環境は目に見える形で好転している。設備投資、賃上げという形で収益を回したい、と経済界の決意をお伝えした」 他の出席者からも前向き発言が続いた。 「従来は賃金体系の維持という方向性だった。それよりもう少し踏み込んだことを考えたい」(川村隆・日立製作所会長) 「業績が上がれば、まず税金を払って社会に貢献。そして従業員にも還元する」(豊田章男・トヨタ自動車社長) こうした発言を額面通りに受け取れば、ようやく賃金デフレも終わりの兆しか、と期待したくなる。だが、なぜかこうした動きに違和感も感じる。理にかなった展開ではないからだ。その疑念を裏打ちするような発言が、労働組合から飛び出した。 「わが国は政府が賃金に介入するような社会主義体制ではない」 自民党や経済界の首脳の発言と間違えそ
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