日本で唯一のソマリアに特化したNGO「日本ソマリア青年機構」の全体代表を務める永井さん。何度も「君には何もできないよ」と言われながらも、どうしてそこまでソマリアにこだわるのか。根底にある後悔とは。お話を伺いました。 いじめへの後悔。弱きを助けたい 生まれも育ちも神奈川県海老名市です。小さな頃から、世界には自分しか存在しないかのように、わがままで好き勝手に生きていました。悪ガキグループの一員で、学校では先生の話を聞かないし、クラスでは目立たない子をいじめていました。何をしても先生は体罰をできないからと、舐め腐っていたんです。 親の言うことも全然聞きませんでした。中学受験をするように言われていたんですけど、当時バスケットボールにハマっていたので「勉強は無理です」と断って。中学、高校とバスケばかりしていましたね。 バスケは技術の差が如実に出るのが好きだったんです。サッカーだと、実力差のあるチーム