重要軍需工場を視察する金正恩朝鮮労働党総書記。日時は不明。朝鮮中央通信が15日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信) 【ソウル=桜井紀雄、北京=三塚聖平】ロシアは北朝鮮やイランから兵器供与を受け、ウクライナでの戦況を転換したとみられている。北朝鮮やイランにとってもロシアという対米共闘の後ろ盾を得た形で、「新・悪の枢軸」と称される連携が形づくられてきた。中国もウクライナ侵略への肩入れは避けつつも、経済的にプーチン露政権を支える構図がある。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は頻繁に国内の軍需工場を視察。1月の視察では、韓国が武力使用を企てるなら「全ての力を動員して韓国を完全に焦土化する」と強調した。日米韓との対決姿勢も強めているが、昨年9月の訪露でプーチン大統領と交わした軍事協力の約束が強気の源泉となっている。 韓国の情報機関は、昨秋段階で北朝鮮が砲弾100万発以上をロシアに密輸し