柳橋で船宿を営まれる舟宿小松屋の佐藤純子さんに、隅田川の花火大会の歴史について、お話しを伺いました。平成29年(2017)10月に取材しました。 隅田川花火大会の由来について Q : 隅田川での花火の始まりについて伺えますか。 佐藤 : 享保17年(1732年)、飢饉と疫痢の流行による死者の慰霊と悪疫退散のために、八代将軍徳川吉宗が両国で花火を打ち上げたことが、両国川開き花火の始まりと言われています。元々、隅田川の川開きの日に水神祭が行われていて、それに併せていたようです。これは施餓鬼と言う催しと思われます。将軍吉宗が催した両国川開き花火以前から、江戸市中で花火が盛んになり、火災も多く発生したため禁止され、隅田川下流の右岸のみに制限されました。 Q : 両国の川開きが発祥だとの話ですが、浅草寺や浅草神社にも縁があるのでしょうか。 浅草寺、浅草神社との繋がりは、あまり無いのではと思われます。