■本誌追及により粉飾決算が明らかになったマザーズ上場の新電力事業会社「エナリス」(社長・池田元英=写真)。昨夜遅く、エナリスの不適切な会計処理を調査していた第三者委員会の報告書や、過年度の訂正報告書を開示した。10月23日付の本誌記事発表を発端に、長い間疑惑を否定してきたエナリスだが、ここにきて自社の不正行為を認め、一定の区切りがついた。 ■本誌が指摘した「テクノ・ラボ株式会社」への発電機取引や、日本エネルギー建設ののれんのほかにも、複数の取引をめぐり粉飾をおこなっていたことも併せて明らかになった。結果、前期売上は101億円から86億円、純利益は4億2千万円から1億円に修正。のれんの減損などで今期第3四半期は△22億円の巨額赤字を計上した。 ■注目は第三者委員会の報告書である。エナリスの疑惑の取引は数多くあるが、そのほとんどに池田社長や久保会長が関与しているのである。その内容は衝撃的で、社