オリンパスがまた、現役社員から訴えられた。 提訴したのは、1984年の入社から設計一筋で、MOや内視鏡など「デジカメ以外は全部」手がけてきた石川善久さん(50)。 開発4部にいた石川さんは昨秋、同社の早期退職制度の説明面談で、当時上司だった部長から5回にわたり執拗な退職勧奨を受け、退職を断ったところ、今年1月にキャリアを無視した部署に異動させられたとして、オリンパス株式会社と小暮俊雄コーポレートサービス本部長を東京地裁に提訴した。訴状は7月29日付。 同社は昨年6月にも、公益通報(編註:会社の違法行為を内部告発すること)した別の社員(濱田正晴さん)に対する異動の違法性が争われた裁判で敗訴が確定。石川さんは現在、その濱田さんの部下だ。濱田さんも昨年秋、再び違法配置転換を受けたとして、やはり会社と小暮本部長を相手に別の訴えを起こしている。 ●早期退職制度の説明を受けることが会社を敵に回すこと!