安倍元首相の銃撃事件をきっかけに、親が新興宗教にはまってしまった「宗教2世」の苦悩が取り沙汰されている。弁護士ドットコムニュースには、LINE公式アカウントでの体験談募集をきっかけに、手をかざして幸福を祈る新興宗教の2世が不遇な子供時代について語ってくれた。愛情を注がれなかったという彼らは、それぞれ今の家族を守るために「親と縁を切りたい」と切に望んでいる。 ●いじめられたり笑われたりした記憶は一生消えない 取材を受けてくれたのは、いずれも関東地方に住む40代のAさん(男性)とBさん(女性)。現在も70代の母親が入信している。 この宗教では、住宅地の各家を回る布教活動をしている。2人とも「手をかざさせてください」と、小学生時代にピンポンしては冊子を配ることを強いられた経験に、強いストレスを感じていたという。 Aさんの母親は、父親の事業の失敗などで悩みを深めて入信した。「あなたも入ってくれなか