2017年3月に兵庫県西宮市の男性会社員=当時(22)=が自殺したのは勤務先での長時間労働や上司からの暴力が原因だったとして、男性の両親が飲食チェーン「木曽路(きそじ)」(本社・名古屋市)に対し、慰謝料など約8500万円の損害賠償を求め神戸地裁尼崎支部に提訴していたことが5日、分かった。昨年12月21日付。 【写真】教諭淫行で生徒が自殺未遂 「重度障害残った」と県を提訴 訴状によると、男性は14年3月から木曽路西宮店(西宮市)で勤務。約3年にわたって月120時間を超える時間外労働を強いられ続けた上、上司2人から殴る、頭を小突くなどの暴力を複数回受け、うつ病を発症して自殺したという。原告側は、木曽路には、過酷な労働環境で仕事を続けさせた安全配慮義務違反があったと主張している。 一方、木曽路側は「自殺を受けて社内調査を実施した結果、長時間労働の実態はなかった。原告が指摘する上司からの暴力は一部