『痛み』は、緊急異常速報? 我々が痛み刺激を受けた時、我々の身体の防御反応は、その痛みを瞬時に脳に伝えることで 一刻も早く 痛みの原因対策をさせようとします。 ここで、狭心症を例にして考えてみましょう。 狭心症は、心臓を動かす筋肉に酸素や栄養を運んでいる血管(冠動脈)が狭窄したり詰まったりすることで、それより先の筋肉が壊死しそうになる病気です。(ちなみに、心臓の筋肉が壊死した状態が心筋梗塞です。) 狭心症の症状(狭心痛)は『運動などにより心臓の動きが活発になる時』や『精神的に緊張したり急に寒い所に行ったりした時など、血管が急に収縮して心臓に負担が掛かった時』などに悪化するケースが大部分です。 ここで、もし、この痛みが無かったら(気づかなかったら)どうなってしまうのかを考えてみましょう。 狭心症が軽症であった場合、「痛みを感じたから激しい運動をしないようにする」「痛みを感じたから精神的に疲れ