日本で生まれた「もったいない」の精神。まだ使えるものを捨ててしまうのは心苦しいし、ゴミも減らせるので一石二鳥だが、もらったものだけで生活すると犯罪になるのはご存じだろうか? 生活に必要なものや金銭は自分で働いて手に入れるのが原則で、たとえ「余り」や「不要品」でも、ひとからもらって生計を立てると軽犯罪法違反になる。「ゼロ円料理」を作ろうと「いらない食材」をもらってまわったり、タダでどこまで行けるか的な旅行も法律的にはNGになる可能性が高いのだ。 ■不要品でも「もらう生活」はダメ ものを「あげる」「もらう」は民法・549条(ぞうよ)に相当し、自分の財産を無償で提供する行為を指し、双方がOKすれば成立する。「財産」と表現されているものの、高価なものとは限らず、自分にとっては不要なものでも構わない。むしろ、自分が必要なものを無償で「あげる」ひとはいないのだろうから、あげる=不要と考えるのが妥当だろ