江戸時代から明治時代の間に、あ行い段 (i) と、や行い段 (yi) の仮名を書き分けすべきとの学説が現れた[3]。字の形は文献によってまちまちである。「」と「」はその内の二つに過ぎない。 i 古くからある仮名 い[4] (平仮名) イ[4] (片仮名) yi 古くからある仮名 い (平仮名) [4] (「い」の変体仮名。平仮名) イ (片仮名) 新しく作られた仮名 い〻[5](点付きの「い」。平仮名) 〻[6](点付きの「」。平仮名) [4] (「以」の行書。平仮名) イ〻[5](点付きの「イ」。片仮名) [4][7](「以」の省画[7]。逆さにした「イ」の活字で代用することがある。片仮名) [8](「以」の省画。片仮名) このような書き分けは、音義派の学説に基づいて考え出された。音義派は、あ行い段とや行い段、あ行え段とや行え段、あ行う段とわ行う段は、本来違う音であると主張していた。そこ