世界の金融機関でつくるクレジットデリバティブ決定委員会は26日、経営危機に陥っている中国不動産開発大手の碧桂園の外貨建て社債について、「支払い不履行」と認定したと発表した。信用リスクを対象に売買を行う金融商品「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」について判断した。 碧桂園は2022年の不動産企業の販売金額で業界首位。格付け会社にデフォルト(債務不履行)と正式に認定されれば、不動産市況のさらなる悪化を招きかねず、中国経済の回復がさらに遅れる可能性がある。 ブルームバーグ通信は碧桂園が計1540万ドル(約23億円)の利払いを今月中旬の期限までにできず、社債管理者がデフォルトに該当すると保有者に通知したと報じていた。(共同)