経済の転落…犯人は政治だ!(1/3) 日本経済が谷底へ転落した。内閣府が2月16日に発表した昨年10-12月期の実質GDP(国内総生産)の速報値は、前期比の年率換算でマイナス12.7%だった。 輸出が前期比13.9%と過去最大の減少を記録したほか、個人消費や企業の設備投資も振るわなかった。 アメリカ発の金融危機・世界不況は、各国の経済に甚大な損害を与えている。たとえば昨年10-12月期のGDPをみると、アメリカは3.8%、ドイツは8.5%、フランスは4.8%、イギリスも6%の、いずれもマイナス成長に落ち込んでいる。 ○数字上は日本が最も厳しい だが日本の転落ぶりは、これら欧米諸国よりもはるかに深い。この数字から見るかぎり、日本の不況は世界で最も厳しいことになる。与謝野経済財政相は「戦後最大の危機だ」とコメントしたが、担当大臣がこんな評論家みたいな発言をしている場合ではあるまい。