太陽光や風力など自然エネルギーの普及や研究開発を促進する「国際再生可能エネルギー機関(IRENA)」の設立総会が二十六日、ドイツのボンで開かれる。再生可能エネルギー専門の国際機関は初めてだ。 IRENAはドイツが中心となって発足にこぎ着けた。再生可能エネルギーの利用拡大を通して地球温暖化対策や貧困対策などに国際協力で取り組む。再生可能エネルギーの発電効率などの性能を評価する国際基準づくりも進める方針だ。ドイツ政府によると、総会にはフランスやデンマーク、インドなど約百の国・地域が参加し、約四十の国などが設立条約に署名する見通しだという。 問題は日本の姿勢である。IRENAへの参加をめぐっては政府内でも意見が分かれる。当初は、経済産業省出身者が事務局長を務める国際エネルギー機関(IEA)と事業内容が重複するなどとして参加しない方針だった。ところが、参加に消極的だった米国がオブザーバー参加す