さいたま市は26日、昨年度に時間外勤務(残業)が計1000時間を超えた職員が79人に上ることを明らかにした。 このうち、医療職を除き、残業手当の額が最も多かったのは40代の課長補佐級の男性職員で、残業1873時間に対して約780万円と、自身の年間給与(約790万円)とほぼ同額だった。 清水勇人市長は、同日の定例記者会見で、「大きな問題だと思う。仕事の分担などを含めて各課でしっかり対応してほしい。改善に取り組む」と述べた。市では昨年7月から「仕事時間ダイエットプラン」として目標値を設定し、削減に取り組んでいる。 市職員課によると、この課長補佐級職員は危機管理担当で、昨年の東日本大震災の対応で、泊まり込みの勤務や休日出勤が大幅に増えたという。残業時間が最も長かったのは20代の男性主事で、1925時間だった。