その存在の有無を巡って発生から80年以上たった現在も論争が絶えない南京事件。そんな題材に日本テレビの「NNNドキュメント」が再び取り組んだ。5月14日に放送した「南京事件2 歴史修正を検証せよ」。チーフディレクターで同社報道局専任局長の清水潔さんは「事件はあったのか、なかったのか。その事実にできるだけ迫りたかった」と語った。【庄司哲也】 1作目は2015年10月5日未明に放送された「南京事件 兵士たちの遺言」。古めかしい黒い革張りの手帳が映し出される。南京戦に加わった旧日本軍の元兵士の日記という。ナレーションとともに日記の文字が大写しされた。「拾二月拾六日 捕虜セシ支那兵ノ一部五千名ヲ揚子江ノ沿岸ニ連レ出シ機関銃ヲ以テ射殺ス(12月16日 捕虜にした中国兵の一部5000人を揚子江沿岸に連れ出し機関銃で射殺する)」とつづられていた…