高機能携帯電話ブラックベリーを製造するリサーチ・イン・モーション(RIM)は8月30日、土壇場でインド政府に屈服した。インド政府は、高度に暗号化されたブラックベリーをテロリストが悪用することを懸念し、国内でのサービス停止を検討していた。そこでRIMは、インド政府が電子メールなどユーザーの情報にアクセスすることを承諾したのだ。 今回の合意でサービス停止は免れたものの、RIMにはインド国内にサーバーを置くことが義務付けられる。インド政府は今後、グーグルやスカイプにも同様の措置を求めていく姿勢だ。 欧米の大企業を顧客に持ち、ブラックベリーを愛用する弁護士のスニラ・アワスティは、顧客との秘匿特権が侵害されることを心配する。「法律が異なり時差もある外国企業と仕事をするには、機密性の高いブラックベリーがとても便利だったのに」 確かにインドでは、機密情報の取り扱いは至難の業かもしれない。インドの週刊誌ア