熱くないアイロンの試作機。下のアイロン台が発熱する=18日、福岡市南区の九州電力総合研究所 九州電力が、熱くならないアイロンを開発した。調理器具の「IHヒーター」の原理で、本体ではなくアイロン台に発熱させる。機械メーカーと提携して量産し、2012年度にも発売する。本体と台とのセットで1万円以下に抑えるという。 コイルを内蔵したアイロン本体に電気を通して、電流の渦を発生させる。この渦を使って、ステンレス素材にカバーをかけたアイロン台に発熱させる仕組みだ。鍋ややかんのように熱くなるアイロン台の熱で衣類などのしわを伸ばす。本体は高熱を帯びない。 福岡市内の保育所から「子どもがやけどしないアイロンは無いものか」という相談が顧客窓口にあり、九州電力総合研究所が開発に着手。IHヒーターの仕組みを応用し、アイロンに最適な熱の管理や素材選びで実験を重ねた。 完成に近づいた試作機では、アイロン台が約