STL (standard template library) コンテナを include すると,それなりにコストが掛かる(参考).このコストは,場合によっては「前方宣言 (forward declaration)」によって大幅に軽減できる.STL コンテナの場合,前方宣言が少々ややこしいので,まとめておく. 前方宣言 (forward declaration) 前方宣言とは,関数やクラスの定義を与えずに,宣言だけ書いておくことだ.関数やクラスを参照するが,その定義までは知る必要ないときは,前方宣言を書いておくだけで済む.例えば,ヘッダファイルに void func1(const double &x); とだけ書いておいて,定義は別のファイルに書いても,このヘッダファイルを include するだけで func1 を使うことができる. 次の例も可能だ: class TTest; void