株価の不安定な値動きが続く東京株式市場では、先週、海外の投資家が株式を売った額が合わせて9兆9000億円以上に上り、過去3番目の大きさになったことが分かりました。 東京証券取引所の発表によりますと、先月27日からの1週間、海外の投資家が東証第1部で株式を売った額は9兆9491億円に上り、東証が昭和49年7月に統計を取り始めて以来、3番目に大きい金額となりました。 この結果、株式を売った額は買った額を1300億円余り上回り、海外の投資家は2週続けての「売り越し」となりました。 これに対して、国内の個人投資家は、株式を買った金額が売った金額を2200億円余り上回る「買い越し」でした。 市場関係者は「アメリカの金融政策の先行きに対する不透明感から、海外の投資家は当面の利益を確保するために大量の売り注文を出している。一方で、国内の個人投資家は株価が再び上昇に転じることを期待して値下がりした銘柄を買