新日本プロレスはブシロード創業者の木谷高明氏(現取締役)がプロレスファンだったこともあり、12年に買収して子会社とした。新日本は1972年にアントニオ猪木氏が創業。70年から80年代にかけて民放キー局がゴールデンタイムで生中継するほどのブームとなり、売上高は猪木氏が引退した98年にピークの40億円近くに達した。 その後は総合格闘技の台頭や選手の大量離脱もあって低迷を続け、売上高は2012年1月期には11億円程度まで落ち込んだ。ブシロードによる子会社化以降はV字回復し、19年7月期は前期比7.5%増の54億円の見通しと5倍に増えている。現在は約70人の所属レスラーで年間約150試合を開催するが完売率約95%とチケット入手が困難な人気という。 復活の原動力の1つはSNSだ。レスラー自らツイッターで選手の個性や団体内の対立構造などの情報を発信することで試合のドラマ性を高めた。人気選手をテレビのバ