※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。 こんにちは、結城浩です。 「本を書く心がけ」のコーナーでは、私がこれまでの書籍執筆の経験から学んだことを書いていこうと思います。 今回は、「数学ガール」シリーズの第一作『数学ガール』を書いているときの作業ログ、特にもっとも初期のもの(2006年4月)から紹介・解説しようと思います。 ●どんな内容を盛り込むか執筆の「作業ログ」からの抜粋をご紹介します。 2006-04-27 17:32:19 何を書こうか。 回転が持つ二面性を描く。 微分と差分、離散と連続を対にして描く。 母関数の解説をフィボナッチ数列を例にして。 相加相乗平均の関係と等号成立の条件、実数の二乗、変数の使用。 コンボリューションとカタラン数について。 調和数、∀、∃、極限、無限大について。 ここで私は『数学ガール』に盛り込む項目を検討しています。いまから書く本の中に、どん