2007年12月のライブドアホールディングス(東京・港区)社長退任から半年余り、平松庚三氏は小僧com(こぞうこむ、東京・千代田区)会長として長年の夢だったという団塊世代向けのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイト「小僧com」の拡大に力を入れている。サイトと会社の名は「30、40はよちよち歩き、50、60は鼻垂れ小僧」という瀬戸内海のある島に伝わる言葉から取った。「私も60歳を過ぎてからさらに成長したという実感がある」と話す。 団塊向けSNSを立ち上げるまでの経緯を教えてください。 平松:ソニーで13年間働いてから、IDGコミュニケーションズやAOLジャパンなどで“雇われ社長”を務めてきました。そんな中でも、いつかは自分の会社を作りたいと思っていました。時折Outlook Expressにビジネスプランを記していたのですが、農業、宇宙、シニアという3つの分野が最終的に残り