くるりの岸田繁さんが九州をぐるりする特別連載。26号は鹿児島、27号は熊本が舞台。どちらの県も大好きだという岸田さん。今回もさまざまなものづくりをする人たちと出会い、ローカル列車に乗り、温泉に浸かり、土地のうまいものをたらふく食べて、九州を骨の髄まで味わうことに。まったく飽きない旅のサイドストーリー。 ☞ その1:TRANSIT via NIPPON:特別編その1 岸田繁(くるり)の九州ぐるり旅 霧島の山中にぽつりとある古民家を工房にして、木工食器などを制作している FUQUGI の榮大貴さん。音楽好きな彼は、岸田さんの訪問に緊張&興奮しながら、作業の工程を丁寧に教えてくれた。 工房からの眺望。晴れているときは、桜島が見える。もともとこの工房は家具作家であった榮さんのお父さんが使っていたところで、景色が気に入って決めたのだそう。作業の手を止めてふと顔を上げると、窓の外に広がる自然。「ものを