◆「40.0」に“愕然”の夜 「事業規模73.6兆円財政支出は40兆円になる」 7日夜、ある政府関係者がもらしたつぶやきに愕然とした。 「40兆円!?」 「そう、“40.0”、その数字が大事なんだよ」 「40.0…」と頭の中で何度も反芻する。 その意味するところは明らかだ。 内閣府が試算したところ、7~9月期の需給ギャップ、つまり国内の需要不足は34兆円。新型コロナウイルスの影響で経済が落ち込み、需要が落ちているのだ。埋められなければ企業の倒産や、失業者、自殺者の増加につながりかねない。 自民党の下村政調会長から「34兆円の需給ギャップを埋めろ」の大号令がかかった。財政支出の「40.0兆円」は、この「34兆円」を上回るように演出された数字なのではないか。 しかし、財務当局からは「今年の春夏の穴(需要不足)を埋めるために2度の補正を編成した。その後『経済が右肩下がりだ』などという声は聞かれな