次世代ロボットに「ディープ・ニューラルネット(DNN)」を搭載する動きが始まった。DNNは脳科学の研究成果を取り入れた最先端のAI(人工知能)で、これを搭載したロボットは人間のように器用で素早い動きができるようになる。このため工場や倉庫、流通など様々な職場で、人間に代わって(あるいは人間と共に)働くロボットの登場が一層現実味を帯びてきた。 ●"New Approach Trains Robots to Match Human Dexterity and Speed" The New York Times, MAY 21, 2015 最大の問題は動きの鈍さ 現在、日米欧をはじめ世界各国で、これまでの産業用ロボットとは異なる次世代ロボットの研究開発が進んでいる。それらの多くは「サービス・ロボット」と総称され、その名の通り、掃除や洗濯、皿洗いなどの家事、あるいは工場や倉庫、運輸をはじめ様々な仕事