分子の振動からエネルギーを取り出すのは不可能とされていた原理を簡略化した図。グラフェンの分子振動(ブラウン運動)からエネルギーを取り出して電球を光らせる / Credit:アーカンソー大学 / youtube分子のブラウン運動からエネルギーを取り出すアイディアは古くから存在しました。 ブラウン運動とは熱を持った分子が振動する現象のことで、絶対零度以外の熱運動をする分子にみられる現象です。 もしこの分子のわずかな振動をエンジンのピストン動作に見立てて電力に変換することができれば、空気の温度そのものを電力源にすることが可能になり、既存の電池やバッテリーを置き換える全く新しい電力装置が誕生します。 ファイマンがブラウン運動からエネルギーを取り出すのが不可能であることを説明するときに使った架空の装置。歯車のまわる方向が歯車の形と逆回転を防ぐ爪で決められている。このとき右側の帆にランダムに分子が衝突