このnoteでも時々、写真に映り込む卓上IHヒーター。 ガス火とIH、どっちがいいんですか? という質問を時々受けますが、カジュアルに使うのであればガス火ですが、正確なのはIHです。 『Modernist Cuisine』のなかで著者のネイサン・ミアボルトはコンロについて、こんなふうに書いています。 コンロは、古代の料理用たき火の現代版だ。より便利で制御も簡単だが、コンロには本質的な限界がある。食材はおもに伝導によってゆっくりと熱される。熱はバーナーから拡散して、金属の鍋を通して食材に伝わる。 これは効率の悪いプロセスだ。熱は食材の下と横と上からやってくる。熱はバーナーから縁のほうへそれて、鍋の両側からも逃げる。ふたからも放射される。ふたをしていなければ、熱は蒸気として空気中に逃げていく。こういったさまざまな効率の悪さのせいで、熱が失われるだけではなく、加熱にむらも出る。 したがって、鍋や
![Reproレシピシリーズ『黒豆を煮る』|樋口直哉(TravelingFoodLab.)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/303fc1ba727133bbfac262d69174e4e28d4bdb53/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F49506695%2Frectangle_large_type_2_0c83c0d0e59f5ea8d1c382ec7e7d5617.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)