【前回までのあらすじ】 大入道の息子の一つ目小僧は、大入道から片目を与えられて二つ目になり、家督を譲られ、諸国化け修行に出たのですが。。。 ※国会図書館の画像を利用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション - 大昔化物双紙 2巻 5ページ目です。 ①本文 【翻刻】 たんばの山おくに◆ひゝといふもの◆ ありてよく人を◆なやまししゝおゝ◆ かめをとりくらひ◆山をあらしけれは◆ さと人これがために◆なやまぬものなし◆ たんばのくにのばけ◆ものだいしやうといふ しかるにひゝがいつしを 山わらうといへりされ ども山わらうはばけもの だいしやうとなるべきはたらき なければひゝせんかたなく みこしにうだうといへるものを こぶんにたのみ申けるは此たび ゑちごのくに大にうだうがせがれ 一ツめ小ぞう世をとつていまにう だうといゑりかればけしゆぎやうに いでたるよしきくなればなんぢかの いまにうだうとみ