「トラクターに無線LANを標準搭載」。ある新製品資料を見て「これは面白そうだ」と思った(写真1)。パソコンやスマートフォンの新製品ではなく、クボタが今秋発売する農機の新製品である。 クボタは農場を整備する機械であるトラクターと、田植え機、コメの収穫に使うコンバイン(収穫機)のうち、2014年以降に発売するモデルの一部に、無線LANを標準搭載する。無線LAN経由で集約したデータはクボタが運営するクラウドサービス「KSAS(KUBOTA Smart Agri System)」のサーバーに集約される。 筆者はネットを活用した鉄道保守の話題(関連記事:JR東が「車両ビッグデータ」で保線業務改革、走りながら異常の予兆を把握)などを取材してきた。「Internet of Things(IoT=モノのインターネット)」という呼び声のもと、様々な機器がネットに接続するようになっている。そのなかでも「農機の