■[book]新しい敬語論求む 滝浦真人『 日本の敬語論 』 (……この並びは、まちがい……) 読売新聞10月9日18面、神崎繁先生は『日本の敬語論 』への書評 「 少しは敬語に振り回されずに済むかもしれない 」とはうれしいお話し。(「読売」さんのHP「読書」「書評」からどうぞ→1)『 日本の敬語論 』出版社は大修館書店、ということは専門書。 それにしては表紙はかなり派手、つまり一般人さんにも読んでもらいたい専門書なわけだ。 読んでみるべ。 『 日本の敬語論 』というタイトル、『ニッポンの犬』『ニッポンの猫』あたりを連想してしまう。 犬は「 日本の犬 」でよいが( 健気に誇らしげな柴犬の鼻 )、猫は「あたしの猫」くらいであってほしい( 自堕落な肉球 )。 で、最初の疑問。 なぜ「日本の」敬語論なのだろうか? 物理学を「日本の物理学」とか呼ぶのが不自然なように「日本の敬語論」ってへんじゃな