同社は、創業から10年目の1999年に売上高89億円となり、翌年4月に株式を日本証券業協会の店頭市場(現ジャスダック)に公開した。以来、売上高は右肩上がりに増加し、2008年2月期には約905億円(連結)に達したのである。 成功の要因は、事業の多角化が挙げられる。特に、2006年7月にアルバイト情報「an」や転職情報誌「デューダ」などで知られる学生援護会と経営統合することでメディア事業の強化とブランド力の向上に成功したことが大きい。これにより、同社は業界首位に君臨するリクルートを追撃する体制を整えたと言える。 ただ、事業の多角化は収益源の多様化に貢献する一方で、各部門の担当者に優秀な人材をそろえないと競争を勝ち抜いていけないという問題も抱える。 これについて鎌田社長は「企業は人材の質で決まる。だから、人材レベルを上げるためには投資を惜しまず、大変な努力をしてきた」と語る。また、人材レベルを