ということで、西村ツチカ二冊目 2作目でも、あの独特のテイストは変わらず。 今回はアジカンのボーカルにしか見えない「後藤君」が猫のマネをしながら女子高生にいいよる「さよーならみなさん」の独特のキモチ悪さが秀逸。 カワイコぶる男のキモチ悪さと情けなさを、ここまで執拗に描き出したマンガを僕は知らない。 あとは、中編「かわいそうな真弓さん」のジャンル分けできない不安感とかね。 設定はベンジャミンバトンみたいな感じなんだけども。 その実、読んでいる間ずっと落ち着かない。 それは多分、主人公の目を通してみる真弓さんというキャラクターがものすごくつかみどころのないキャラクターだからで。 自分が若返っていくということに対してどう思っているのか。 自分の人生について何を考えているのか。 その辺が一切見えない。 (そもそも、セフレが何人もいるって設定自体が受け入れにくいよなぁ・・・こんなかわいい絵柄なのに)