今オレの中で「クレイジージャーニー」が熱い。「クレイジージャーニー」とはディープでマニアックな人たちによるディープでマニアックな探究の旅をドキュメントするTVバラエティのことだ。オレはDVDで観たのだが、その時の感想は「世界びっくり紀行『クレイジージャーニー』のDVDを観た - メモリの藻屑、記憶領域のゴミ」を読んでもらいたい。なにしろ「21世紀の川口浩探検隊」とも呼べるような番組で、どれも驚くような内容が収められている。 この番組の素晴らしい所は、ナショナル・ジオグラフィックやNHKドキュメンタリーがやるような内容を、アカデミックさではなくあくまで下世話なバラエティとして見せてゆくこと、番組ごとに「クレイジーな旅」をする一人の個人にスポットライトを当てていることにある。内容の面白さと同時に人の面白さも伝えているのだ。 ”下世話”というのは下品ということではない。「クレイジーな旅人」が現場
これは面白いっす!!! あるいは一晩にしてなくなった600個の粉末卵の謎とか。 そういう感じの謎を主人公にして戦場料理人のキッドと、探偵役であるエド、そして彼らの仲間たちが解きほぐしていく。 つまりは、北村薫とか若竹七海が得意としていた、所謂「陰惨ではない」ミステリの系譜だ。 ただ、この設定が凄いのは、その謎解きの理由が「そういうことでもしていないと精神がもたない」からっていうところで。 日常系の謎解きっていうのは、その謎に首をつっこむ動機に切迫したものがないのが常だったのだけども、本作に関しては、兵士たちが謎解きに興じる姿に一種の切なさすら感じてしまう。 物語が進行するにしたがって、戦争描写は激しさを増していく。 仲間たちが、あるいは敵たちが、あるいは敵でも味方でもない人たちが、飢え、倒れ、そして死んでいく。 「陰惨ではない日常的な謎」を、陰惨な非日常が被っていく。 あるいは、謎自体は陰
夜と絵本は相性がいい。 「寝る前に読まれる」ことを前提とした物語って、このジャンル以外ないのだから。 だから、夜を扱った絵本って案外多いし、傑作も多い。 古典中の古典でいえば「ねないこだれだ」とか。 「かいじゅうたちのいるところ」も夜ものの傑作だよなぁ。 最近だったら「よるくま」なんかもいい。 あー、忘れちゃいけない!高野文子先生の 「しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさんも! で、本作。 これが、自分は凄く好きなんだよなぁ。 内容は、主人公のたまちゃんがねていると、そこに「おふとんいれて」とねこがきて、そこから、さみしくて眠れない人形だとか、机とけんかしたいすだとか、次々にいろいろなものがやってきてはたまちゃんのふとんに入ってくる。 子どもはてんどんが大好きだと思うのだけども。 本作のてんどん具合は最高。 一発目がねこで、その次は人形、あとは無機物ばっかり。 まあ、ぶっとんでる。 パ
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