飲食店の売上回復の見通しが立たない。 帝国データバンクによると、2020年の上半期(4月~9月)の飲食店の倒産件数は392件。上半期としては過去最高となった。個人事業主の廃業や休業も含めれば、さらにこの数字は膨れあがる。補助金や銀行の借り入れでなんとか凌いでいる店舗も、年明けに資金が底をついてしまうところが少なくないはずだ。 「都内でも休業案内の張り紙が出ているお店が目につきます。でも、よくよく見ると7月末や8月末など、すでに休業期限が過ぎているところが多いんです。夜逃げしてしまった飲食店も多いと思います」(経済誌記者) 様々な業種で大きな打撃を与えている新型コロナウイルス。しかし、その中でも人と人が密に接する飲食店への影響は大きい。実際、私のところにも例年になく飲食店の経営相談が増えている。しかし、売上をV字回復させられるような打開策は未だに見つかっていないのが現状である。
