性能条件を満たすネットワーク機器を選定する際に,スループットをカタログ上のbps(bit per second)やpps(packet per second)といった数値で単純に判断してはいけない。そもそも,カタログ・スペック値は,特定の条件下のもので,実際の利用シーンで同じ性能が出ないことはよくある。基本的に,カタログ値はある程度割り引いて見なくてはいけない。 さらに,機器のスペックは実際のトラフィック発生条件に照らし合わせて,もう一歩踏み込んで判断する必要がある。bps やppsは,機器のスループットを示す数値の一つに過ぎない。時間的な範囲や物理的な範囲をきめ細かく考慮しなければ,性能不足やトラブルを引き起こすことがある。 時間的な範囲とはスループットをbpsやppsなど秒単位の値だけでなく,ミリ秒~数十ミリ秒といった短い時間の単位におけるピーク特性まで考えておくことを指す。平均した通
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