毎日新聞の書評欄が、生誕百年ということもあって大岡昇平特集で、丸谷才一が、戦後最大の作家と書いているのを見て、あれ丸谷は大岡をそんなに評価していたんだっけと思った。作風はむしろ対照的だし、しかし考えてみれば丸谷『文章読本』は大岡の『野火』をテクストにしている。 まあもう少し調べて「大岡昇平と丸谷才一」を書きたいところだが、そういえば丸谷の宿敵だった江藤淳をやっつけた人だし、『裏声で歌へ君が代』が出た時は大岡と丸谷が新聞に往復書簡を載せて、「成城だより」では大岡が褒めてはいる。しかし、藝術院入りを辞退した大岡と、喜んで入った(大岡の没後十年)丸谷。筒井康隆『大いなる助走』の文庫版解説を書いて、文学賞の党派性を批判した大岡と、数多くの選考委員を務め、丸谷グループを作る丸谷。 大岡自身が高く評価していたのは大江健三郎である。あと大岡の懐刀的存在だったのは中野孝次だが、丸谷も中野も國學院大学に勤め
ペンタックス・K-m + DA15mmF4 Limited 落とすと、カラン、コロン、とアルミ材の金属音のするレンズキャップ。その裏側の目立たないところに柔らかな植毛布が貼り付けてある。キャップをしたときにキャップ裏側が15mmレンズの表面に触れるわけでもない。あたりまえだが反射防止のためでもないし、ムダといっちゃあ、こんなムダなもんはない。非合理的な植毛布。 だが、しかしですぞ、たかがレンズキャップの、その裏側に丁寧に植毛布が貼り付けてあるのを見るだけで、ものすごく贅沢な気分になる。たったこれだけのことで、とても良い写真が撮れそうな幻想をいだく。ペンタックスはムカシから、こうした人の心をくすぐる術があって、それがうまい。 そしてもう1つ、たかがレンズキャップのごときに、でありますが、うーむソコまでやるか、とうならされたことがある。レンズキャップのおもて面にPENTAXのロゴが控えめに刻印
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