ロンドン大学とカーディフ大学の研究チームが、「サッカーにおけるヘディングが脳にダメージを与え、その後の人生において認知症などの後遺症を患う確率を高くしている」と発表した。『BBC』など複数の英国メディアが伝えている。 英国メディアによれば、今回の研究は14人の元サッカー選手を対象に行なったもので、いずれも60代前半で認知症を発症していたことが分かったという。 さらに被検者の検死を行なった化学チームは、14人のうち6人に記憶障害や認知症などの原因にもなる慢性外傷性脳症(CTE)の兆候があったことを発見したとも、BBCは報じている。 この慢性外傷性脳症は別名「パンチドランカー」とも呼ばれ、主にボクサーなどに見られるもの。しかし、ロンドン大学のヒュー・モリス教授は、「いずれの選手たちもヘディングなど頭部への衝撃を人生の早い段階から何度も受けてきたことが、認知症などを引き起こしたことに影響し